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被災地の未来つくる 大人向け協働施設

快適さと雄勝の伝統を融合させたデザインが目を引くモリウミアス アネックス
寝室はツインベッドとソファベッドを用意。窓の向こうに雄勝の自然が広がる
テーブルや椅子が並ぶ共有スペース。公衆無線LANやプロジェクター、スクリーンも備える

 東日本大震災で被災した宮城県石巻市雄勝町桑浜地区に、一般向けの協働宿泊施設「MORIUMIUS annex(モリウミアス アネックス)」がオープンした。豊かな自然に包まれた環境で旅や仕事、住民との交流など幅広い目的に利用できる。
 1月中旬に開業したアネックスは木造2階、延べ床面積約260平方メートル。屋根や壁に伝統工芸品の雄勝硯(すずり)のスレートをあしらった。近くの山で集めたまきを燃やし、熱を給湯や床暖房に生かす。
 寝室は5部屋あり、各部屋の定員は4人。共有スペースでは新鮮な魚介や野菜を使った食事を味わえるほか、ミーティングや研修にも活用できる。キッチンに備えられた調理器具や食器で自炊も可能だ。
 公益社団法人モリウミアスが運営。雄勝町を舞台にワークショップも用意し、住民に復興状況を聞いたり養殖漁業を体験したりできる。
 関東地方から宿泊に訪れた公務員武田真理(まさみち)さん(28)は「雄勝は海の景色がきれい。復興に向かう町がどう変わるのか心配な気持ちと期待感がある」と話す。
 アネックスは主に子ども向けの複合型体験施設「MORIUMIUS」に隣接する。子ども向けモリウミアスは築約90年で木造の旧桑浜小校舎を改修し、2015年7月オープン。国内外の2000人以上が農林漁業を学ぶなどしている。
 雄勝町は震災後に人口が約3000減り、約1000となった。法人理事でアネックス責任者の油井元太郎さん(41)は「雄勝に大人を呼び寄せて地域を活性化したい。町の未来を一緒につくる仲間も増やしたい」と期待する。
 宿泊料金は1人1泊3食付きの場合、1万1000円(税別)。要予約でホームページから申し込む。アドレスはhttp://moriumius.jp/annex/


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2017年02月17日金曜日


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