宮城のニュース

<タリウム事件>高校側 薬品執着把握か

 名古屋地裁で16日にあった元名古屋大女子学生の裁判員裁判で、証人の母親は2012年の硫酸タリウム混入事件から約1年後、元名大生が通っていた仙台市内の私立高に呼び出され「『薬品に限らず、犯罪や事件に興味があるようだ。通常の倫理規範から外れている』と注意を受けた」と証言した。15年5月に記者会見した校長は、薬品への執着について「(在学中は)一切把握していなかった」と説明していた。
 証言によると、元名大生が高校3年に進級する直前、高校から電話で呼び出された。元名大生が高校側に「父と警察に行き、集めていた薬品を提出してきた」と報告したため、詳しい説明を求められたという。
 父親は12年5月下旬、元名大生が自室に保管していた劇物やナイフを見つけ、元名大生を伴い仙台北署に相談。署員は厳重注意したが、事件性が低いなどとして高校に連絡しなかった。
 母親との面談には学年主任や生徒指導担当が同席し、薬品、犯罪、事件への興味を指摘した上で「通常の倫理規範から外れている」と注意したという。
 母親は、元名大生が極めて毒性が強い亜硝酸ナトリウムなど複数の薬品を収集していることを打ち明け、警察とのやりとりを伏せていたことを謝罪した。
 教諭は「視力が急激に低下した同級生がいる。心当たりはないか」と母親に迫った。「分かりません」と答えた母親は娘が犯人と疑われていることを知り、「心外だ」と感じたという。
 高校側は16日、取材に「学校の見解は変わらない」とし、元名大生の薬品に対する執着は在校時、把握していなかったとの認識を改めて示した。高校の代理人弁護士は「証言にある事実は一切無い」と述べた。


関連ページ: 宮城 社会

2017年02月17日金曜日


先頭に戻る