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捕獲イノシシ増 焼却追いつかず冷凍庫新設

イノシシを保管する冷凍庫=仙台市青葉区下愛子の同区宮城総合支所

 仙台市は2017年度、農作物を荒らすなどの理由で有害捕獲したイノシシを一時保管する冷凍庫を増設する。現在は1台しかなく、市内で捕獲されるイノシシの増加に追い付かなくなっているためだ。市は17年度一般会計当初予算案に増設経費として91万円を盛り込んだ。
 現在の冷凍庫は高さ約0.7メートル、幅約1.8メートル、奥行き約0.7メートル。個人所有者からの借り物で、青葉区宮城総合支所の敷地内にある。市は保管能力を強化するため、現在の冷凍庫を所有者に返還した上で、同支所と太白区秋保総合支所、泉区の管内に夏をめどに3台を新設する。
 設置主体は市や農業関係者、猟友会メンバーらでつくる市農作物有害鳥獣対策協議会で、市が協議会に補助金を出して購入、設置してもらう。
 有害捕獲したイノシシは解体した上で冷凍庫で数日間保管し、市のペット斎場(仙台市泉区松森)に送って焼却している。宮城総合支所の担当者は「時期によっては毎日、冷凍庫に持ち込まれる。ぎゅうぎゅう詰めで約10頭分を保管することもある」と、余裕のなさを強調する。
 市内で近年、有害捕獲されたイノシシの頭数とイノシシによる農作物の被害額は表の通り。捕獲数はおおむね増加基調にあり、本年度は昨年12月末時点で313頭と、前年度を大幅に上回るペースだ。
 市農業振興課は「イノシシの個体数が増えているほか、わななど防護対策が進んでいることも捕獲数の増加につながっている」と説明する。
 住宅地に出没するケースも増えていることから、市は17年度、捕獲強化対策予算に16年度比で約30%増の981万円を計上。「箱わな」「くくりわな」などの購入や捕獲1頭当たり5000円の報奨金、地域住民による見回り強化などで本腰を入れる構えだ。


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2017年02月17日金曜日


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