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<震災6年>遡上増願い サケ稚魚放流

ホースを使って八幡川に稚魚を放流させる組合員ら=17日、南三陸町志津川
ふ化場で体長5センチに育ったサケの稚魚

 宮城県南三陸町志津川で17日、サケの稚魚の放流が始まった。東日本大震災から6年を迎えるが、河川に遡上(そじょう)するサケが激減し、海で捕った親魚から採卵する「海産親魚(しんぎょ)」を導入するなどして昨年より2割多い約800万匹の放流を予定する。

 志津川淡水漁協の組合員ら10人が作業に当たった。体長5センチ、体重1グラムに育った稚魚40万1100匹を志津川湾の河口から1.5キロ上流の八幡川で流した。放流作業は4月中旬まで10回に分けて行う。
 志津川湾水系さけます増殖協会によると、河川で捕獲したサケの卵は約50万粒で過去最低水準。海産親魚の導入で170万粒を上積みしたほか、町外の河川で捕れた卵を購入して計1000万粒を確保した。
 海産親魚の導入は2年目で、昨年はふ化率は5割にとどまった。今回は取り出した卵を素早く授精させてふ化場に運ぶなど工夫し、ふ化率を7割まで高めた。
 震災で被災した小森ふ化場は2015年10月に復旧。震災前と同じ1000万匹以上を放流できる体制が整ったものの、サケの遡上数が少なく、放流数は回復していない。
 増殖協会事務局の千葉純一さん(31)は「震災後は十分に卵を確保出来なかったため、これから数年は遡上数が厳しい状況が続く。一匹でも多く遡上させるため、関係団体と連携していく」と話した。


2017年02月18日土曜日


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