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<スキー国体>秋田62年ぶり制覇

男子40キロリレー 秋田の3走児玉(左)がアンカー湊につなぐ=白馬村クロスカントリー競技場
女子20キロリレー 優勝した秋田のリレーメンバー。左から米田、成田、佐藤葵、石垣

 スキー国体最終日は17日、長野県白馬村のクロスカントリー競技場などで行われ、距離の成年男子40キロリレーは秋田が1時間42分4秒3、女子20キロリレーも秋田が55分43秒6で優勝した。少年男子40キロリレーで秋田は2位、5位に青森、6位には山形が入った。大回転で争うアルペンの少年男子は若月隼太(新潟・八海高)が1分29秒82で2連覇を果たした。男女総合、女子総合はともに秋田が制した。男女総合は10年ぶり2度目、女子総合は3年ぶり7度目の栄冠。次回第73回大会は新潟県で開催される。

◎支え合い4人の力結実

 成年男子40キロリレーで秋田のアンカー、31歳の湊(東京美装)は右手を高々と振り上げてゴールした。出迎えたメンバーの大学生3人が言葉にならない声を上げる。4人は肩を組み、第10回大会以来、62年ぶり2度目の頂点に立った喜びを分かち合った。
 4人が力を補い合うリレーの醍醐味(だいごみ)が詰まった展開だった。1走木村(東海大)は後半失速し、トップから20秒以上遅れて6位でつないだが、2走田中聖(早大)が挽回。「順位やタイムより、いかに自分のベストを出すかに集中した」。区間1位の滑りで首位に立った。
 3走児玉(東海大)がトップから47.2秒差の2位に下がると、湊が奮起した。前日、複合成年男子Bで3連覇を果たした大黒柱は、残り2キロで見計らったようにロングスパート。中盤以降、競り合った新潟を置き去りにし「(自分は距離専門の)走る選手じゃない。駆け引きでしか勝てない」と笑う。
 木村は「すごく重圧があった。負けたら自分のせいだと思った」と号泣し、児玉も「申し訳ない」と恐縮した。「リレーに懸ける強い思いは感じていた。十分仕事を果たしてくれた。そんなことを思う必要はない」。湊は優しく語った。(佐藤理史)

◎秋田女子もV20kmリレー

 秋田が女子20キロリレーを2年ぶりに制した。アンカー石垣(秋田ゼロックス)は「みんなの滑り、超良かったよ」と言いながら、メンバーと抱き合った。
 1走米田(小坂高)が先頭集団につけ、流れをつくる。2走成田(十和田高)は青森に先行を許しながらも粘った。3走佐藤葵(早大)は13.5秒差まで盛り返し、逆転を託した。
 石垣は昨年も2位で受け、青森の同じ選手を追ったが、0.8秒届かなかった。「二度と味わいたくない絶望感。同じ失敗はできない」。1キロすぎから、先頭を譲り合う駆け引きに。「それならば」と残り1キロ付近でスパート。最後は22.6秒の差をつけ、苦い記憶も振り払った。
 米田は「一人一人に力がある。結集するとさらに何倍にもなる」とチームワークの勝利を強調。今春の卒業を機に競技をやめる成田は最後のリレーに「いい思い出ができた。来年もきっと大丈夫」と連覇の夢を後輩らに託した。

<佐藤英樹秋田県スキー連盟理事長(今大会の男女総合得点で1位と躍進)>
 「予想以上に頑張った。選手はもちろん、スタッフの全面的な支えが結実した。結果に甘んじることなく、県出身の大学生への練習の意識付けや、アルペン部門の強化、底上げを図りたい」


2017年02月18日土曜日


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