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<行者菜>行者ニンニクとニラ交配 出荷拡大へ

ハウスで栽培されている行者菜

 山形県長井市の特産「行者菜」の生産者を現在の30人から100人にまで増やし、出荷量拡大を目指す官民連携の試みが新年度から5カ年計画で始まる。農業従事者に限らず、退職者や家庭菜園に興味のある市民を新規生産者に想定しているのが特徴。作り手の数を大幅に増やし、特産品としての知名度をさらに高めていく戦略だ。
 プロジェクトに挑むのは、長井市と市内の生産者や流通、飲食店関係者らで組織する「行者菜等産地化戦略会議」(代表・内谷重治長井市長)。計画では、年間で生産者を15人前後増やし、2021年までに栽培面積を現在の50アールから150アールに、出荷量を年間15トンから75トンまでに拡大する。
 行者菜は山菜の行者ニンニクとニラの交配種で、地元の農家グループ7人が07年に全国で初めて栽培を始めた。ギョーザやラーメンなどの食材や加工品に広く活用されているが、需要に供給が追い付かず、生産者増員が課題になってきた。
 行者菜は種まきから1年で収穫でき、年4回の収穫が可能だ。比較的手軽に栽培できることから、同戦略会議は、生計をあまり気にすることなく楽しみながら農業をしたいという市民の力も取り込むことにした。農地を持たない新規就農者には借地を手配する計画。
 20日には同市内でキックオフイベントを開き、関係者らが行者菜の歴史や食材の可能性、商品の市場性などについて講演する。28日には栽培説明会を開き、積極的にPRしていく。
 事務局を務める生産者の一人、遠藤孝太郎さん(64)は「生産者が増え市場ニーズに応えられるようになれば、さらなる需要拡大へと好循環が生まれる。農業に興味のある方の力を、ぜひお借りしたい」と市民の参加を呼び掛けている。
 連絡先は遠藤さん090(4630)8370。


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2017年02月18日土曜日


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