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元ロッテ佐々木さん 東北工大コーチ就任

ヘッドコーチに就任し、ブルペンで投手陣を指導する佐々木さん(左)

 元プロ野球ロッテ2軍監督の佐々木信行さん(63)が今月、東北工大硬式野球部のヘッドコーチに就任した。これまでは不定期に指導していたが腰を据え、1973年春から遠ざかる仙台六大学リーグ制覇に全力を尽くす。
 「八分の力でいいから投げる感覚をつかめ」「いいぞ。その感じだ」。調整に励む投手陣に声を掛ける佐々木さんは「選手たちが日々成長する姿を見られるのは楽しい」と頬を緩める。
 宮城・佐沼高から72年にロッテに入団。捕手で11年間活躍し、引退してからも同球団で20年間、1軍バッテリーコーチなどを歴任した。宮城に戻った後は野球解説者や東北楽天ベースボールスクールコーチの傍ら、2015年度から工大の臨時コーチを務めた。
 工大は仙台六大学リーグで4度優勝したが、04年秋以降は25季連続でBクラス(4位以下)と低迷する。「たまに教えてもうまくならない。付きっきりで指導したい」ともどかしかっただけに、大学側の就任要請を快諾。委嘱日の今月1日を待たず、昨年11月から本格的にチームに合流した。
 選手らは自主性を重んじるあまり「楽をして甘さが出ていた」。まず意識改革に着手し、時間厳守や身の回りの整理整頓などを徹底させた。2軍監督などの経験から「中途半端な姿勢を正さないと規律あるプレーはできない」と強調する。
 練習も厳しさを求める。制球力向上が課題の投手陣には多い時で200球以上の投げ込みとシャトルランなどでの下半身強化、打撃陣には連続450球のティー打撃を課し、鋭いスイングを体得させている。
 いずれもプロのキャンプのメニューを取り入れた練習で、選手たちは大きな刺激を受けた様子。吉田洸太主将(3年)は「チームが締まった。プロの細かい技術を吸収し、もっとうまくなりたい」と意気込む。
 佐々木さんは日本学生野球憲章によるプロ経験者の高校、大学での指導資格は認定されている。だが、解説者を続ける意向のため、プロアマ規定で非常勤コーチの扱いとなり、試合でベンチ入りは認められない。
 「スタンドから観戦して指導に生かす。作戦面などの必要なことは練習で植え付けたい」。プロ球界に31年間携わった経験を生かしてリーグ優勝と初のプロ選手の輩出を目指す。(原口靖志)


2017年02月19日日曜日


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