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<震災6年>震災その後 映し続ける

東日本大震災関連作品を視聴できる「山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー」=山形市

 山形市のNPO法人「山形国際ドキュメンタリー映画祭」が、東日本大震災関連映画の上映や作品保存活動を続けている。震災発生から丸6年となる節目を前に、篠崎誠監督のフィクション映画を上映する「映画『SHARING』の挑戦〜映画とエンターテイメントと3.11」を山形市のフォーラム山形で企画。初日の25日にはイベントを開き、映画を通じて震災を見つめ続ける意味を考える。
 山形市で2年に1度、映画祭を主催する同法人は、震災で被害が大きかった宮城、福島両県に隣接する県という土地柄もあり、2011年以降の映画祭では、震災関連作品の特集プログラム「ともにある Cinema with Us」を企画。計55本を上映したほか、シンポジウムの開催などにも取り組んできた。
 14年11月には「311ドキュメンタリーフィルム・アーカイブ」を開設。震災を扱った作品と関連資料の収集、保存を進め、収蔵作品数は開設当初の50本から87本に増えた。作品情報は、アーカイブのウェブサイトで日本語と英語で検索できるほか、山形国際交流プラザ内の「山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー」で視聴できる。
 震災関連の映像を集めたアーカイブは各地で整備されているが、ドキュメンタリー映画を集めたものとしては最大規模だという。
 震災発生から時間がたつにつれ、関連作品が話題になることが少なくなっているといい、活動には地道な情報収集が欠かせない。担当者は「今後も継続して、作品の保存への協力を呼び掛けていく」と話す。
 25日から3月3日まで上映する「SHARING」は、震災後の2人の女性の葛藤と交流を描いた話題作。
 事務局の日下部克喜次長は「震災関連作品は表現がデリケートだが、『SHARING』はあの日起こったことに映画がどんなアプローチができるのか、さまざまな表現手法で挑んでいる。震災と映画を考える機会にしたい」と話す。
 25日は、篠崎監督の震災関連作品「あれから」も上映するほか、仙台短篇(たんぺん)映画祭の菅原睦子事務局長らによるトークもある。
 セット券は2500円(前売り2200円)。高校生以下は無料。連絡先は同法人023(666)4480。


2017年02月19日日曜日


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