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昭和30年代まで活躍 和船「さくば」復元

披露された和船「さくば」を見学する学生ら=19日、仙台市太白区の東北工大八木山キャンパス

 昭和30年代ごろまで宮城県名取市閖上で活躍した木造の小型和船「さくば」が伝統の船大工技術で復元され、仙台市太白区の東北工大八木山キャンパスで19日、披露された。
 「さくば」は渡し船や漁業などで利用され、地域住民の生活の一部だった。復元された舟は全長約5メートル。宮城県南三陸町歌津の船大工、岩石孝喜さんが製作した。設計図がないため写真と模型を参考にし、船くぎは広島県から取り寄せたという。
 お披露目会では、閖上の船大工橋浦武さん(73)と船頭の伊藤正幸さん(67)が仕様や操作を解説した。昨年9月の進水式で乗船したという伊藤さんは「さくばに乗ったのは50年以上前。操作は体が覚えていた」と話した。
 今回の復元は、東日本大震災後に貞山運河研究所(仙台市)が閖上の住民に昔の暮らしぶりなどを聞き取りした際、「さくば」の話題が多く上ったのがきっかけ。名取市の社会福祉法人「みずほ」が協力した。
 同研究所の宮崎正俊理事長は「今後は子どもたちに体験乗船してもらうなど、地域振興に役立てたい」と語った。


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2017年02月20日月曜日


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