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<ほっとタイム>七回忌に色添えたい

気持ちを込めて作った根付サイコロを寺に届ける佐藤さん

◎陸前高田の寺に根付届ける

 色とりどりのサイコロ型の根付が、部屋の雰囲気を明るくする。陸前高田市の佐藤ヒデさん(86)が、小さく切った牛乳パックにちりめんを張り、こつこつと2年かけて作った。東日本大震災から七回忌を迎える市内の寺に計1500個届けた。

 「お寺に来た人たちが、きれいな色合いに少しでもほっとしてもらえたら」。自分はこの色に救われた。
 津波で自宅や親類を失った。壊滅的な被害を受けて色をなくした古里を見るのが、苦しかった。
 そんなとき、根付に出会った。「できることをして陸前高田に色を添えたい」。作った女性に教えを請うた。知人の宮司に届けると初詣の参拝客に渡したいと喜ばれ、夢中になった。

 災害公営住宅で1人暮らし。部屋から、かさ上げが進む市街地が見える。市外から来た多くの人に復興が支えられていると思うと、涙が出る。自分自身も各地からの支援に「縁や力をもらった」。根付の一個一個に感謝の気持ちを込めた。
 届けるに当たり、愛知県の造形作家が描いた地蔵のイラストや言葉を載せた紙も添えた。包み込むような笑顔が気に入っている。(大船渡支局・坂井直人)


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2017年02月20日月曜日


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