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仮設住宅で最後 浪江の田植踊り

町民らに見守られながら踊る子どもたち

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で被災した福島県浪江町の伝統芸能「請戸田植踊り」が19日、請戸地区の住民らが暮らす福島市の笹谷東部仮設住宅で披露された。町は今春、原発事故の避難指示が一部を除き解除される見通しで、仮設団地では最後の踊りとなった。
 自身や両親が請戸出身の5〜19歳の男女11人が踊り子として参加。華やかな衣装をまとい、太鼓と民謡に合わせて舞った。古里を懐かしみ、一緒に踊る住民もいた。
 田植え踊りは300年の歴史を持ち、毎年2月に地元の神社に奉納された。震災翌年からは仮設住宅で祭りを行ってきた。当初は5カ所を回ったが、住民の減少で縮小し、今年は1カ所だけの開催になった。来年以降は災害公営住宅などでの開催を検討するという。
 請戸から仮設住宅に避難する無職杉本時子さん(79)は「見れば請戸を思い出す。来年もどこかで踊ってくれたらうれしい」と笑顔だった。
 仙台市から駆け付けた踊り子の大学1年渡辺紗彩さん(19)は「地元の人が温かく見守ってくれ、感謝の気持ちでいっぱい。いつかまた請戸で踊りたい」と話した。


2017年02月20日月曜日


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