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<汚染土壌処理施設>塩釜への建設計画 中止決定

 宮城県塩釜市港町1丁目に汚染土壌処理施設を建設する計画を表明したDOWAエコシステム(東京)が計画中止を決めたことが20日、分かった。許認可事務を受け持つ県に申請を取り下げる意向を報告し、市にも伝えた。
 同社によると、東日本大震災の復旧復興事業の減少などで処理する汚染土壌の量が減り、施設を新設するまでの需要は今後ないと判断した。取得した用地の一部は売却などを検討する。塩釜港で現在も行っている汚染土壌の船への積み出し作業は続ける。
 計画を巡っては、市内の水産業関係者を中心とする市民団体「塩釜の環境を守る会」が1万人を超える反対署名を集め、県に提出した。計画中止を受け、志賀直哉会長は「震災の風評被害に苦しむ水産業に打撃を与える恐れがあった。業界だけではなく広く市民の応援も得てこういう結果になり、良かった」と語った。
 親会社「DOWAホールディングス」(東京)の広報担当者は「説明する機会を設けてきたが、理解を得るまでに至らなかった」と話した。
 計画施設は、建設現場から出た重金属を含む汚染土壌をセメント原料として分別する内容。


2017年02月21日火曜日


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