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津波損壊の二宮金治郎像 住民の力で復活

被災した旧門脇小の二宮金治郎像を修復して受け継いだ本間さん=石巻市門脇の「まねきショップ」
金治郎をモチーフにしたストラップ

 東日本大震災で損傷した宮城県石巻市の旧門脇小の二宮金治郎像が修復され、門脇地区のコミュニティー拠点となっている商店「まねきショップ」の敷地に飾られている。ショップでは金治郎像をモチーフにしたストラップも販売。震災で失われた地域の記憶の伝承に力を入れる。
 金治郎像は高さ約1メートルのコンクリート製。1941年に校庭に建てられて長年児童を見守ってきたが、津波に巻き込まれて頭や背中のまきなどが壊れた。
 旧門脇小が閉校した2015年3月、町内会長でまねきショップを運営する本間英一さん(67)が校庭の片隅に横たわる金治郎像を見つけ、「ほったらかされてかわいそうだ」と訴え、市教委から譲り受けた。修復作業は震災当時の門脇中の美術教諭が行い、今月1日にお披露目された。
 ストラップは金治郎像の修復を知った町内会の中山由美さん(45)が提案。趣味で絵を描く中山さんは約1カ月かけて2種類のデザインを考え、裏面には卒業生らに親しまれた校歌の一節を入れた。
 ストラップはビーズ付き(税込み500円)とビーズなし(同450円)を用意し、まねきショップで販売している。
 中山さんは「町内会の皆さんが頑張っているので何かしたいと思っていた。かわいがってもらえたらうれしい」と話し、本間さんは「金治郎像を卒業生や訪れた方に見てもらい、懐かしんでもらいたい」と地域への来訪を待ち望んでいる。


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2017年02月22日水曜日


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