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<震災6年>被災ふるさと 伝える

日和山のジオラマを囲み、思い出話を語り合う地域住民ら=仙台市宮城野区の高砂市民センター

 仙台市高砂市民センター(宮城野区)は「中野ふるさと資料室」を館内に開設し、東日本大震災で津波被害を受けた同区中野地区や近隣の蒲生地区に関する資料を展示、公開している。「被災住民が和み、中野の歴史を伝える場にしたい」と意気込む。

 資料室は12畳半の一室を活用。「日本最低峰」とされる地域のシンボル・日和山の震災前の姿を再現したジオラマ(縮尺80分の1、幅90センチ、奥行き1.1メートル)を設けた。メインの展示物として、センターの主催講座「中野ふるさと学校」の受講生らが制作した。
 津波被災し昨年3月に閉校した中野小にあった学校行事のアルバム(1977〜92年度分)や、地元神社の祭りで使われた法被、町内会集会所の看板なども収蔵。中野地区の被災者らが暮らした「高砂1丁目公園仮設住宅」に復興支援で贈られた千羽鶴も飾っている。
 センターで17日にあったオープニングセレモニーでは、被災住民らが中野小の校歌を歌い、アルバムをめくるなどして思い出話に花を咲かせた。
 震災前の地域の暮らしや文化を伝える物品などが震災後にセンターで保管されていたこともあり、「中野、蒲生地区の歴史を伝える資料を残し、活用したい」(八柳善隆館長)と従来の資料室を拡充して整備した。
 見学希望者は随時受け入れ、資料室の運営は中野ふるさと学校の受講生が協力する。同校代表の佐藤政信さん(70)は「震災を風化させないよう伝えていきたい」と話す。
 高砂市民センターは中野、蒲生両地区にまつわる写真や学校文集など各種資料の提供を呼び掛けている。連絡先はセンター022(258)1010。


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2017年02月22日水曜日


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