宮城のニュース

<クラシエHD>漢方薬の販売を強化

石橋康哉(いしばし・やすや)武蔵大卒。1980年カネボウ化粧品神戸販売入社。カネボウ副社長、クラシエホールディングス副社長などを経て、2009年から現職。60歳。兵庫県出身。

 クラシエホールディングス(東京)の石橋康哉社長は仙台市内で河北新報社の取材に応じた。社名と商標をカネボウから変更して10年。「社名を知ってもらおうと全員で走り続けた」と振り返り、今後は取引先への営業を強化するとともに、好調な漢方薬の販売に力を入れる考えを示した。(聞き手は報道部・江川史織)

◎トップに聞く 石橋康哉社長

 −社名変更後の取り組みは。
 「取引先への営業では、自社製品が売り場に占める割合を指すインストアシェアより、取引相手の心に占めるマインドシェアを高めるように心掛けた。社員たちは、取引先から『面白いやつだな』とかわいがってもらえるよう足しげく通った」
 「売り場で陳列棚の目立つ場所に並べられるのはインストアシェアの高い商品だ。だがマインドシェアが高ければ、売れ行きが劣る商品でも良い位置に置いてもらえるようになる。マインドシェアは営業努力次第で高められ、この姿勢を今後も大事にしたい」

 −人気の商品は。
 「若い女性を中心に自然由来のものに関心が高まっており、漢方薬の売れ行きが堅調だ。主力商品の葛根湯をはじめ、約70種類を扱っている。漢方薬は使うのが難しいイメージがあり、正しい使い方を知らない人が多い。インターネット社会の現代は詳しい情報を発信できる。漢方薬をビジネスチャンスの一つと捉えている」
 −東日本大震災後、宮城、福島両県の小学校で「知育菓子教室」を開いている。

 「被災地の子どもたちを元気づけようと始めた。菓子の『ねるねるねるね』は合成着色料を使っておらず、天然素材の化学反応で色を変化させている。食べて遊びながら知の育成につなげてもらいたい」
 −東北での戦略は。
 「食品で言えば、東北では濃いめの味が好まれるので、地域の味覚の違いを生かしたご当地商品作りなどが考えられる。エリアごとに戦略を立て展開できるよう、会社の規模を大きくしていきたい」

 


関連ページ: 宮城 経済

2017年02月24日金曜日


先頭に戻る