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<震災6年>閉校の校舎 ストラップで永遠に

大須中の校名が刻まれたストラップ
閉校記念のストラップ作りに励む生徒たち

 本年度で閉校される宮城県石巻市大須中(生徒7人)の生徒や教職員が、閉校記念の木製ストラップを製作している。2014年3月まで利用された木造の旧校舎にあった棚などを材料に約500個を作る予定。旧校舎の写真を添えて住民や閉校式の来賓らへ配り、思い出を分かち合う。
 生徒は校舎を借りている大須小で作業している。ストラップは縦2.5センチ、横7センチで、厚さが5ミリ。「大須中」の校名を焼きごてで刻印し、赤や緑、黒などのひもを付けて仕上げる。
 美術担当の常勤講師松川翔さん(31)が材料の木や焼きごてを用意し、生徒に指導。木の切り方は同中OBの大工から助言を受けたという。
 2年阿部春(しゅん)さん(14)は父親と3人の兄が旧校舎へ通った。「ストラップには今の生徒の気持ちだけではなく、旧校舎時代の記憶も残る。当時学んだ人や地域の方にとっても良い思い出になればいい」と話す。
 生徒7人は旧校舎への思い入れが強い。昨年10月の学習発表会では住民から話を聞くなどして旧校舎を題材に台本をまとめ、劇を披露した。
 旧校舎は旧雄勝町船越中分校時代の1951年に住民らの手で建てられた。58年に大須中が開校し、ピーク時は約180人の生徒が在籍した。少子化や東日本大震災の影響による生徒数減少、校舎の老朽化に伴い14年3月で学びやとしての役目を終えた。
 新年度に大須、雄勝の両中、大須、雄勝の両小が統合され、新たな小中併設校ができる。松川さんは「大須中の名前はなくなってしまうが、ストラップで大須中の存在をいつまでも身近に感じてほしい」と語る。
 大須小中合同の閉校式は3月18日午前9時半から大須小体育館で開かれる。


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2017年02月24日金曜日


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