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<福島沖地震>仙台港に津波1.4m 反射波要因

 昨年11月に福島県沖で起きたマグニチュード(M)7.4の地震で、予測を上回る約1.4メートルの津波が仙台港(仙台市)で観測されたのは、福島県の海岸にぶつかってはね返った「反射波」が海底地形の影響で仙台湾に回り込んだのが要因とする見解を気象庁がまとめた。
 津波の高さは海岸や海底の地形によって大きく変化し、V字形の湾の奥などでは、津波が繰り返し反射し、複数の波が重なって高い波になることがある。専門家は南海トラフ巨大地震の際には、太平洋側の沿岸など広い範囲で同様の現象が起こりうるとしている。気象庁は23日、有識者らとの会合で検証結果を示した。
 また、津波の高さや到達時間を算出する予報データベースに、断層の延びている向きを想定して組み入れていたが、実際とは向きが大きく異なったため、予測した津波の高さが低くはじき出されたとしている。
 データベースにある断層の向きを変えてシミュレーションした結果、宮城県でも津波警報級の予測になったといい、気象庁は「データベースと異なる断層の向きで起きた地震が近年発生していないか調査する」としている。
 地震は昨年11月22日午前5時59分に発生し、福島、茨城、栃木の3県で震度5弱を観測した。気象庁は福島県に津波警報を、岩手県や茨城県など太平洋側には広く注意報を発表した。
 この際、宮城県には0.2メートルから1メートル以下の津波を予想する注意報を出していたが、仙台港で1.44メートルの津波が観測されたため、直後の午前8時9分に警報に切り替えた。警報は1メートル超から3メートル以下の津波を予想し、沿岸部や川沿いにいる人へ高台に逃げるよう呼び掛ける防災情報だ。
 気象庁の津波予報データベースには、あらかじめマグニチュードや震源の位置などから津波の高さを算出した約10万通りのパターンが登録されている。


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2017年02月24日金曜日


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