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<杜の都のチャレン人>職場の悩み 受け皿に

勉強会を兼ねた座談会であいさつする佐々井さん=仙台市市民活動サポートセンター

◎労働問題を話し合うサークルを運営 佐々井悠也さん(36)

 職場での悩みを参加者が打ち明ける。パワハラやセクハラを含む人間関係、過重労働、残業代未払い。車座になって和やかな雰囲気の中で語り合い、それぞれ解決の糸口を探る。
 労働者のサークル「WorKafe(ワーカフェ)」が月2回ほど、主に仙台市青葉区の市市民活動サポートセンターで開く座談会の光景だ。サークルの代表として、穏やかな口調で自らの体験や取り組みにも触れる。
 「問題が全くない職場はないと思う。働く者同士が現実にある問題や体験を共有し、互いにアドバイスもする。孤立していた人が『自分の置かれている状況は特殊なケースではない』と客観視できるようになる」
 自身も仕事上の悩みを誰にも相談できず、いつも我慢するか退職するかの二者択一で転職を繰り返した。今の職場では地域合同労働組合に加盟して分会をつくった。
 転機は、東日本大震災の復興ボランティアで出会った仲間と仕事について話し合ったことだ。職場内での解決方法を考えるうちサークルづくりを思い付く。知人の弁護士が賛同して顧問に就き、ボランティア仲間3人と3年前にWorKafeを設立した。
 手始めに労働問題をテーマにした映画の上映会を開催。新メンバーが加わり、徐々に座談会や勉強会といった活動を定着させた。今は5人による世話人会が運営し、座談会の顔触れは入れ替わりながら10人前後が参加する。
 「その人なりのヒントを得て前に進んでほしい」。自分の視点を変えて問題の受け止め方を工夫するのか、周囲に働き掛けて職場の環境改善を図るのか。いずれにしても悩む人が自己肯定感を育むことが大切だと考えている。
 相談を受け深刻なケースは弁護士や労働組合へ橋渡しもする。「誰にでもある悩みの受け皿であり続けたい」と笑顔を見せる。(い)

<ささい・ゆうや>80年広島市生まれ。神田外語大卒。大学時代のボランティア活動の縁で仙台市で就職。14年2月、WorKafeを設立して代表に。仙台市宮城野区在住。連絡先はworkafe219@yahoo.co.jp


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2017年02月25日土曜日


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