宮城のニュース

<ヤクルト>由規 今年こそ完全復活

春季キャンプでキャッチボールする由規。「今の状態を維持したまま、少しずつ上げていければ」と順調な調整を続けている=23日

 右肩痛を乗り越えて昨季5年ぶりに1軍復帰したヤクルトの由規投手が完全復活を期し、宮崎県西都市での2軍キャンプに臨んでいる。昨季は5試合に先発したが、結果は2勝3敗、防御率4.56。「復帰だけじゃ満足できない。もう一度先発ローテをつかみ、1年間1軍で戦いたい」と、節目のプロ10年目に1年間通した活躍を誓う。
 22日には社会人チーム、セガサミーとの練習試合で初めて実戦登板し、先発で2回27球を投げて1安打無失点、3奪三振と結果を出した。「意味を持って1球1球投げられている。内容も濃く充実したキャンプ」と語る表情は、「今年駄目なら終わり」と悲壮感が漂っていた昨年よりもはるかに明るい。高津2軍監督も「昨年から見ている中で今が一番良い。このままの状態をキープして結果を出していけば、近いうちに1軍で投げる可能性もある」と評価する。
 1軍に向け、最大の課題は登板間隔の短縮だ。昨季は右肩の負担を考慮し、中8〜10日で先発した。「殻を破らないと先に進めない。オフのトレーニングで体自体のキャパも上がったし、去年より体を使えている」と、中6日程度での登板を目指す。
 投球スタイルも模索する。昨秋から得意球のスライダーを封印し、フォークボールの習得に励む。「直球で前のように押せず、去年はスライダーに頼りがちだった。もう一つ自信のある球があれば、幅も広がる」
 昨年7月9日、1771日ぶりの1軍復帰戦となった中日戦。試合には敗れたが、神宮球場を満員にしたファンの大声援を受けた。「あの1試合で今までの苦労が吹き飛んだ。あの瞬間の気持ち、空気感は二度と味わえないと思う」
 悔しさもある。昨季最終登板となった9月6日のDeNA戦。クライマックスシリーズ出場を懸けた連戦の初戦を任されながら四回途中でKOされた。「大一番で一番だらしない投球をしてしまった。ずっと頭の中に残っている」
 「ただ」、と続ける。「試合に投げて悔しいと思える気持ち自体が久々過ぎて、それも収穫ではあった」
 復活の証として今季は年間の先発枠死守を目標に掲げる。「もともと先発ローテに入っていた。ファンも期待しているだろうし、自分にもプレッシャーをかけてやりたい」。けがをする前以上の結果を残し、もう一度輝きを取り戻す。(浦響子)


2017年02月25日土曜日


先頭に戻る