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アジアのテレビ番組など 宮城ロケ誘致を

台湾ドラマ「私の先生はフーちゃん」のロケ=3日、県庁

 外国人旅行客の増加を目指す宮城県が、アジア各国で放送されるテレビ番組などのロケ誘致に力を入れている。狙うのは人気作品の舞台となり、「聖地巡礼」に訪れるファンの取り込み。1〜2月には台湾のドラマと情報番組のスタッフが相次いで県内入りし、新年度には中国のドラマ撮影も予定されている。
 台湾の連続ドラマ「私の先生はフーちゃん」の撮影が1月31日〜2月6日、石巻市や宮城県松島町などであり、県庁のシーンには村井嘉浩知事も出演。続く9〜12日には情報番組の司会者ジュディ・リンさんが塩釜神社や宮城蔵王キツネ村(白石市)などを訪問し、台湾向けに魅力を伝えた。
 県は国の東北観光復興対策交付金を活用し、タレントや撮影スタッフの交通費、滞在費などを負担。ドラマ撮影には2000万円、リンさんと台湾の人気ブロガーを招いた経費には計760万円を計上した。
 インターネット向けに制作される中国の恋愛ドラマで県内の観光地が舞台になることも決まっており、県の2017年度当初予算案にロケの関連経費約1億円が盛り込まれた。
 県は東北他県の成功例に続こうともくろむ。青森県では15年秋に台湾のドラマ「チャーツャン」が撮影された。放映後、台湾からの宿泊者数は16年9〜11月に3万人を超え、前年同期比で約2倍になった。青森県誘客交流課は「間違いなくドラマの効果。知名度が上がった」と分析する。
 09年に韓国のドラマ「IRIS(アイリス)」のロケがあった秋田県でも、放映後に韓国人観光客が急増した。宮城県は20年の外国人延べ宿泊者数を、現在の約3倍となる50万人に増やす目標を掲げる。アジアに照準を定め、メディア戦略をさらに強化する構えだ。
 県観光課の担当者は「観光業者らへの地道なアピールだけでなく、宮城を知ってもらうために露出度を高める必要がある。ロケ地を訪れる観光客の呼び込みにつなげたい」と期待する。


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2017年02月26日日曜日


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