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<里浜写景>厳冬の岩肌に氷のカーテン

厳冬期に姿を現す巨大な「氷のカーテン」の前をJR五能線の列車がゆっくり走っていく
厳冬期に姿を現す巨大な「氷のカーテン」の前をJR五能線の列車がゆっくり走っていく

 荒波の砕ける音が響く。風は冷たく、痛いほどだ。青森県深浦町の日本海沿岸には、絵に描いたような冬景色が広がっていた。
 町中心部から北に、海沿いの国道101号を車で走る。JR五能線千畳敷駅に着くと、線路の向こうに高さ10メートルほどの崖が現れた。岩肌は無数のつららで覆われている。寒気と季節風が創り出す真冬の風物詩「氷のカーテン」だ。
 駅前で民宿を営む金沢信仁さん(49)が「岩からしみ出た水が凍り付くんだ」と教えてくれた。今冬は1月中旬から冷え込みが続き、例年以上に大きくなったという。幅約50メートルにわたる氷の造形。駅のホームでは、観光客らが列車との共演を写真に収めていた。
 寒さが緩むと、氷は数日でほとんど解けてしまう。季節は一歩ずつ移りゆく。カーテンが開き、岩肌が顔をのぞかせるころ、深浦の厳しい冬もようやく終わりが見え始める。(文と写真 写真部・鹿野智裕)

[メモ]「氷のカーテン」が広がるのは北向きの崖で、冬は日光がほとんど当たらない。かつては夜間にライトアップが行われていた。国道101号を挟んで向かいの千畳敷海岸は観光地として知られる。春から秋にかけて釣り客や水遊びの親子連れなどでにぎわう。


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2017年02月26日日曜日


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