広域のニュース

夢追い掛けた 富岡高バド部最後の報告会

感謝の言葉を述べる仁平選手
「選手たちはよく頑張った」とたたえる大堀監督

 東京電力福島第1原発事故の影響で本年度で休校となる福島県立富岡高のバドミントン部最後の活動報告会が25日、同県猪苗代町であった。卒業する3年生7人は「富岡で夢を追い掛けることができて良かった」などと涙を浮かべた。
 同校バドミントン部はトップ選手が集まり、日本代表を輩出してきた。原発事故後の2011年5月、猪苗代町内に拠点を移して練習を重ねてきた。
 報告会であいさつした仁平菜月選手(18)=茨城県出身=は「家族とけんかしてでも富岡でプレーをしたいと夢を追い掛けた。たくさんの応援が力になった」と目を潤ませた。4月からはトナミ運輸(富山県高岡市)に入部する。
 部の活動はふたば未来学園高(福島県広野町)に引き継がれている。本田大樹選手(18)=京都府出身=は「ふたば未来に名前は変わっても『チーム富岡魂』は変わらない」と後輩の活躍を期待した。
 報告会にはふたば未来学園高、富岡一中の両バドミントン部も参加した。

◎就任11年、名伯楽・大堀監督退任へ/「震災経て諦めぬ心育った」

 福島県立富岡高バドミントン部の大堀均監督(48)は25日の活動報告会で、4月からトナミ運輸(富山県高岡市)の女子コーチに就くことを伝えた。東京五輪を目指して「最後のチャレンジをする」と述べた。
 監督を11年間務めた大堀氏は2014年、全国高校総体(インターハイ)で史上初の男女団体同時優勝を達成。桃田賢斗選手(NTT東日本)らを育て上げた。トナミ運輸には次女の大堀彩選手(20)=富岡高出=も所属する。

 大堀氏は報告会前、河北新報社などの取材に応じた。

 −原発事故後は大変でした。
 「2011年5月に猪苗代で活動を再開した。選手は減り、主力も欠いていた。それでも、普段は試合に出られなかった選手たちが必死に戦い、女子はインターハイで団体3位を勝ち取った。東日本大震災と原発事故を経て諦めない心が育った」

 −富岡高は休校となります。
 「バドミントン部の理念や諦めないという思い、感謝の気持ちは、ふたば未来学園の後輩に受け継がれる。伝えるべきことは伝えた。若いスタッフも素晴らしい指導者になっている」

 −富岡高での経験を改めて振り返ると。
 「福島県の教員となって22年。優秀な選手に恵まれ、学ぶことも多かった。夢に向かって頑張る姿は素晴らしかった」
 「かつて私も実業団でプレーしていた。(今後は実業団コーチとして)夢だったオリンピックをもう一度、選手と追い掛けてみたい」


2017年02月26日日曜日


先頭に戻る