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<震災6年>記憶 希望つなぐ公園に

公園に整備される仙台市太白区緑ケ丘4丁目の防災集団移転跡地

 東日本大震災の被災地のうち、内陸部では唯一の防災集団移転促進事業の対象となった仙台市太白区緑ケ丘4丁目地区(75戸)の住宅跡地に、市が整備を進める公園の概要が26日までにまとまった。今秋にも着工し、2019年4月の完成を目指す。総事業費は約3億円を見込む。
 「緑ケ丘4丁目公園(仮称)」計画案によると、総面積は約1.8ヘクタール。大小六つの区画に被災規模などを伝える看板を設置するほか、多目的広場や芝生広場、アスレチック遊具を備えた広場、あずまや、階段、駐輪場、トイレなどを設ける。
 シンボルツリーとなるシダレザクラをはじめ、オオヤマザクラやハナミズキ、イロハモミジ、ツツジなどを植えて景観を整える。
 公園計画は、市が「震災の記憶を後世に残すにふさわしい跡地利用を」と提案した。住民とのワークショップを重ねて具体案を検討し、18日に地区町内会館で開かれた4回目の会合で基本計画案が了承された。
 会合では廃止される公園敷地内の市道について「毎日車で通行している道なので廃止には反対」との強い意見もあったが、最終的には「利用者の安全を優先すべきだ」との主張に歩み寄った。
 緑ケ丘第4町内会(109世帯)の松村光治会長(67)は「公園は移転した住民と住み続ける住民をつなぐ場所、希望となる。未来の子どもたちのためにも素晴らしい公園にしていきたい」と力を込める。
 国土交通省によると、震災による防災集団移転促進事業は岩手、宮城、福島、茨城4県の計115件。緑ケ丘4丁目地区以外は津波被害などを受けた沿岸部と周辺という。緑ケ丘の対象75戸は16年3月までに、太白区の鹿野復興公営住宅などに移転を完了した。
 仙台市の内陸部では、泉区松森陣ケ原地区の6戸も防災集団移転の対象となったが、国に申請する時点で単独では事業の適用条件を満たさなかったため、緑ケ丘と一体で進められた。


2017年02月27日月曜日


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