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<ほっとタイム>最後の卒業式に感謝

双葉高の思い出を語る渡辺さん夫妻と孫の横田真那さん(左端)、真由さん=栃木県鹿沼市

◎3世代「双高生」特別な春

 東京電力福島第1原発事故で福島県浪江町から栃木県鹿沼市に避難する渡辺昌往さん(79)、真弓さん(79)夫妻にとって今年は特別な春となる。原発事故の影響で母校・福島県双葉高が休校する。3月1日に「最後の卒業式」がある。
 家族の歴史が「双高」で始まった。2年の時に同じクラスになり「そのまま何となく」25歳で結婚。2男1女に恵まれ、次男が母校に通った。
 原発事故で双高は双葉町から避難し、いわき市に仮校舎を置いた。
 長女の娘で、一緒に鹿沼に避難していた孫の横田真由さん(20)がその双高に入った。「祖父母にいい学校だと刷り込まれていたから」。妹の真那さん(18)も続く。いま3年生。「最後の卒業生」となる。
 高校時代、昌往さんは陸上部で活躍し、真弓さんは「女子が少ないからちやほやされていた」(昌往さん)。近づく卒業式。2人は孫が巣立つ喜びとともに「自分たちの青春が終わるような寂しさ」も感じる。
 真弓さんは言う。「家族5人が通った双高、そして原発事故で苦労しながら後輩になってくれた孫2人に、ありがとう」
(いわき支局・古田耕一)


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2017年02月27日月曜日


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