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<東松島市長選>渥美氏 復興加速へ市政継承

 任期満了に伴う宮城県東松島市長選で、県議の渥美巌氏(69)が立候補を決断した背景には、現市政を継承し、復興を加速させたいとの思いがあった。市長選には引退する阿部秀保市長(61)が一定の距離を置く前市議の2人が立候補を表明。阿部氏と二人三脚でまちづくりを進めてきた渥美氏が名乗りを挙げ、12年ぶりの選挙戦は三つどもえの構図がほぼ確定した。
 「この時期の表明は多くの人に迷惑を掛けるとの思いもあったが、政治家の集大成として古里に恩返ししたい」。石巻市役所で27日に記者会見した渥美氏は苦渋の決断を強調した。
 2019年11月までの任期を残しての決断は急転直下だった。渥美氏は今月中旬、東松島市内で関係者から「市幹部職員が立候補を断念した」と告げられた。
 阿部市長が昨年5月に今期限りの引退を表明後、幹部職員は立候補に意欲を示したが、環境を整えられず断念。立候補すれば渥美氏らが支える見通しだった。
 市長選には、「開かれた行政を推し進める」として旧矢本町議から政治経験を積んだ五野井敏夫氏(63)と「人口減少を少しでも食い止める」として市職員だった木村清一氏(67)の前市議2人が既に立候補を表明し、今月19日に事務所開きをした。
 この時期、渥美氏には市内の経済関係者らから立候補の要請があったが、周囲は「両陣営と支持者が重複し、選挙後にしこりが残る」などと否定的な声が目立った。一方で、県議の初当選が同じ村井嘉浩知事から「復興のモデル市にしてほしい」と後押しされ、渥美氏は心が動いたという。
 震災時、渥美氏は市の災害対策本部に約100日間詰め、市と県の橋渡し役を務め、がれき処理や生活再建などに尽力してきた。渥美氏の表明に阿部市長は「決断を尊重する。応援したい」と支援を明言した。


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2017年02月28日火曜日


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