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<さくら野仙台破産>債権者やり場のない憤り

説明会終了後も、管財人の弁護士に説明を求める債権者ら=27日午後1時40分ごろ、仙台市青葉区のTKPガーデンシティ仙台

 「突然ひどすぎる」。さくら野百貨店仙台店(仙台市青葉区)を経営するエマルシェ(同)が破産手続きに入った27日、仙台市内で開かれた債権者説明会には計約400人の取引業者らが出席。近年は経営不振がささやかれていたとはいえ、創業70年を超す有名百貨店の突然の退場にやり場のない憤りの声が相次いだ。
 説明会は午前と午後に計4回あった。管財人と代理人の弁護士計3人が1〜2月の売上金を支払えないことや、在庫品の搬出スケジュールなどを説明。一部債権者が「こんな日程で搬出できるか」「会社の人間が出て頭を下げるべきだ」などと非難し、会場から賛同の拍手が上がる場面もあった。
 婦人服を委託販売していたプリムール(東京)は2カ月分の人件費、売上金など約400万円の損失という。バイヤーの新江明さん(64)は「経営が危ないとうわさはあったが、破産するとは思わなかった」と語った。
 豊栄堂印刷所(宮城野区)営業部リーダー庄子順一さん(60)は「社名が変わり、経営状況が改善されたと思っていた。突然で驚いている」と話した。
 マネキンなどの納入業者の男性は「丸光の時代からの付き合い。大きな取引で痛い」と嘆く。
 14日のバレンタインデーを含む売上金のほか、冷蔵庫搬出などで数百万円の損害を被る菓子店の女性(76)は「月末を前にした計画的な倒産ではないか」といぶかった。
 説明会はこの日だけで、今後はホームページとコールセンターで対応し、破産手続きに基づく債権者集会は10月16日に市内で開く。
 代理人弁護士は「選任されたばかりの段階で一般論しか言えない。個別には契約書に従って公平公正に粛々と手続きを進めるしかない」と話した。


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2017年02月28日火曜日


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