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<高野病院>震災後の前院長の献身忘れない

高野さんの遺影に花を手向け、手を合わせる参列者

 福島県広野町の「高野病院」前院長で、昨年12月30日に自宅の火災で亡くなった高野英男さん=当時(81)=との「お別れ会」が26日夜、いわき市で行われた。約500人が参列し、東京電力福島第1原発事故後も避難せず、入院患者の診療を続けた故人をしのんだ。
 広野町の遠藤智町長が「患者第一主義を貫き、命と地域医療を守り続けられた。突然の別れは痛恨の極み」と追悼。看護師ら病院スタッフ6人が「震災時もぶれずに医師の本分を全うされた姿は本当に尊いものでした」「365日働き続け、まさに超人でした」と白衣姿の遺影に語り掛けた。
 高野さんの次女で、病院運営法人の高野己保理事長は謝辞で「一人の臨床医として人生を幸せに終えられたと思う。どんな時も自分のできることを粛々とやりなさいという教えを守っていきたい」と述べた。
 高野さんは原発事故で町が避難指示を出す中、移動の難しい入院患者と病院にとどまり、治療を継続。第1原発が立地する双葉郡で唯一、入院医療を続けている病院の常勤医として地域医療を支えた。


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2017年02月28日火曜日


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