宮城のニュース

<臨床宗教師>被災地の傾聴活動語り合う

臨床宗教師の現状や課題について意見を交わしたシンポジウム

 宗派の枠を超えて被災者や終末期患者らの心に寄り添う「臨床宗教師」の現状と可能性を探るシンポジウムが2月27日、仙台市青葉区の東北大であった。宗教、医療関係者ら約50人が参加し、臨床宗教師3人の報告に耳を傾けた。
 熊本市の牧師立野泰博さん(56)は、教会を開放した傾聴活動を紹介。東日本大震災で展開された多様な宗教者による傾聴移動喫茶「カフェ・デ・モンク」を参考に始め、昨年4月の熊本地震では、九州臨床宗教師会による取り組みにつながったという。「悩みや苦しみを抱える人に平時から関わる連携が生まれた」と話した。
 新潟県の長岡西病院で仏教者が緩和ケアに携わる「ビハーラ病棟」に常勤する僧侶森田敬史さん(41)は「傾聴する時期の見極めが大切。援助職となれば、その立場に見合う役割が求められる」と述べた。
 岐阜県大垣市の沼口医院で在宅ケアを担当する野々目月泉さん(61)は「知識の披露や布教目的の法話にならないよう注意し、一個の人間として向き合う必要がある」と指摘した。
 シンポジウムは日本臨床宗教師会と、臨床宗教師の養成を担う東北大実践宗教学寄付講座が主催した。


関連ページ: 宮城 社会

2017年03月01日水曜日


先頭に戻る