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<ワカサギ釣り転落死>住民も知らない穴場

4人が転落したとみられる穴に潜り、水中を捜索するダイバーら=28日午前9時25分ごろ

 釣りをしていた岩手県奥州市の男性4人が転落し、28日に遺体で見つかった同市江刺区藤里のため池は、地元住民にも知られていないワカサギ釣りの穴場だった。ため池は農業用で地区に点在し、10年ほど前から釣り人が見られるようになった。管理する関係者は「農業で使う機会は減り、行くのは年に数回。こんなことが起きるとは」と驚いた。
 4人が死亡した池は生活道路から数百メートル離れていた。近くの農業菊池康夫さん(65)は「人通りがあるため池は『危ない』と記された看板があるが、ここにはない。ワカサギ釣りの愛好家しか知らず、隠れた穴場になっていた」と話す。
 周囲には大小7カ所のため池がある。雨や雪解け水をコメ作りに利用する目的で造られた。現在は用水路があり、深刻な水不足など非常時以外は利用しない。
 関係者によると、用水路はワカサギ釣りのスポットとして知られる田瀬湖の水を引いている。ため池にワカサギが流れ込んだ可能性が指摘されている。
 ため池を管理する藤里北部溜池用水組合事務局の及川良直さん(70)は「例年は行けない場所も今年は雪が少ないから近づける。他のため池では釣り人を見掛けたが、ここでは見たことがなかった」と予期せぬ事故に困惑した。


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2017年03月01日水曜日


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