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<火災予防運動>仙台の火災 平成で最少

 春の火災予防運動(7日まで)が1日始まった。仙台市内は近年、火災件数が減少傾向にあり、2016年は前年比44件減の250件と平成に入り最少だった。住宅用火災警報器の設置が急速に進んだほか、喫煙率の低下やオール電化の普及など生活様式の変化も背景にあるようだ。
 市内の過去10年の火災件数はグラフの通り。11年は東日本大震災の影響で多かったが、平成以降で最多だった1994年の554件に比べ、16年は55%の大幅減だった。
 市消防局は、住宅用火災警報器の普及を主な要因に挙げる。消防法改正などを受け、市内の住宅では08年6月から設置が義務付けられ、16年の設置率は92%に達した。火災件数のうち住宅火災は07年の155件から16年は99件まで減った。
 出火原因別では、16年の2位「たばこ」が前年比12件減の30件にとどまった。厚生労働省が実施した15年の国民健康・栄養調査で、全国の喫煙率は18.2%と過去最低を更新。火を使わない加熱式たばこが近年人気なことも、火災抑制を後押ししているとみられる。
 天ぷら油火災など「こんろ」が原因の出火も16年は29件で、前年比11件減。市消防局は「安全装置付きガスこんろやオール電化の普及」を指摘する。
 火災の減少に伴い、消防関係者の間には「現場を経験する職員が少なくなり、消火技術の継承が課題」との声もある。市消防局予防課は「日頃の訓練で人材育成に努め、消火技術の維持向上に取り組んでいる」としている。


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2017年03月02日木曜日


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