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<卒業式>休校の双葉高 11人前へ進む

双葉高「最後の卒業式」で校歌を歌う卒業生

 東京電力福島第1原発事故のため本年度で休校となる福島県立高5校のうち、双葉高(双葉町)の卒業式が1日、仮校舎のあるいわき明星大(いわき市)で行われ、同窓生ら約150人が見守る中、11人が巣立った。
 小島稔校長は式辞で「皆さんはさまざまな体験を重ね、知識と知恵を習得した。勇気を持って行動すれば進むべき道が見える」と激励した。
 卒業生代表の菊池歩実さん(18)は「休校前の『最後の生徒』という重みが苦しく、その言葉を聞きたくないと思うこともありました」と振り返った。「残念ですが、バトンを渡す相手がいません。休校となる双葉高校。お世話になりました。ありがとう。さようなら」と母校に別れを告げた。
 続いて休校セレモニーがあり、11人が通えなかった本校舎の映像などが映し出された。小島校長は「休校は、新しい双葉高として復活する希望の始まり。また双高で再会しましょう」と涙を浮かべあいさつした。
 終了後、卒業生の夏目裕大さん(18)は「先輩たちの思いを最後に受け止めた学年として誇りを持ち、次のステップに進みたい」と話した。
 1985年度の卒業式で答辞を読んだ藤沢道徳さん(49)は「在校生がおらず、送辞のない式に改めて休校を実感した。卒業生には校歌にある『歩み固かれ目は遠く』の言葉を贈りたい」と語った。
 双葉高は1923年創設の旧制双葉中が前身。本年度の11人を含め1万7650人を送り出した。


2017年03月02日木曜日


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