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<にゃんとワンポイント>原因探ることが大切

激しくほえたてる犬。行動の裏にどんな原因があるのか、根気よく探ることが重要だ=仙台総合ペット専門学校

◎犬の無駄ぼえ

 以前、かみつくなど犬の問題行動についてお話ししましたが、今回の「無駄ぼえ」もまた、多くの飼い主が悩まされてきた行動の一つでしょう。
 来院される飼い主の中にも、犬の夜鳴きをご近所から指摘され、鳴かせないために夜も眠れず疲れ切ってしまったり、やむを得ず声帯手術に踏み切ったり、犬を里親に出すなど、悲しい選択をされた人たちがいます。
 犬はどんな場合にほえるのでしょうか。寂しい時、不安や恐怖から相手を威嚇する時、痛みや体調不良を抱えていたり、認知症から声を上げるようになる子もいます。こうした場合に鳴くのはごく自然なことです。それが過剰になると、「無駄ぼえ」と表現されることになります。
 もし、飼い犬が無駄ぼえをし始めたなら、ほえるのをやめさせる方法を考えると同時に、鳴き声を上げるようになった原因を探ることが大切です。
 ささいなことから始まったとしても、繰り返し鳴いているうちに習慣化してしまいます。注意が効果的でなかったりすると、かえって激しくほえることもあります。鳴いている理由が分からないと、飼い主としても不安や怒りが湧いてくるものです。
 対処法は「問題行動の回避と改善」の回で述べたことと同じです。癖になった感情表現が薄れるよう、聞き慣れない音を出したり、恐怖心を抱かせない程度に驚かせたり、気をそらす工夫をしてください。
 しつけには根気も必要ですが、試して駄目なら専門家にご相談を。動物病院では、心のケアだけでは補えない、痛みや体調不良の有無が分かります。認知症の子のケアについてもアドバイスできるでしょう。
(ノア動物病院・獣医師 後藤千尋)


2017年03月03日金曜日


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