宮城のニュース

オペラで元気 デイサービス、音楽療法を実践

大きな身ぶりを交えてお年寄りらと歌う飴屋さん(右)

 高齢者デイサービスを営むNPO法人創る村(宮城県東松島市)の飴屋善敏理事長(84)=元宮城教育大教授=が、高齢者の健康促進を図ろうとオペラの発声法を取り入れた音楽療法を本格的に実践している。声楽の専門家である飴屋さんは「同世代のためにまだまだ頑張る」と意気盛んだ。
 2月下旬、創る村の施設に飴屋さんを囲んで高齢者10人が集まった。飴屋さんがオペラ歌手の「ベルカント唱法」を応用し、大きな身ぶりを交えて発声。高齢者らが一緒に体を動かし、カンツォーネ「夢見る想い」の一節を歌い上げた。
 石巻市から通う女性(88)は、飴屋氏の療法を楽しみにしているという。「若返ったような気持ち良さがある。周りのお年寄りに負けられないと思うと、頑張っちゃうんだね」と笑う。
 飴屋氏は宮教大に着任した1980年、学校になじめない子どもたちのフリースクール「創る村」を松島湾の野々島(塩釜市)に開設。81年に松島湾に面した東松島市内へ移り、子どもたちにオペラを取り入れた教育を実践してきた。
 デイサービスの高齢者には今月上旬から本格的に教え始め、ほぼ毎日開講する。飴屋さんは「全身を使った発声は聞き心地のいい声になり、体が快感を覚える。高齢者は美意識が刺激され、生命力の持続にもつながる」と効果を説く。
 自身の音楽療法を広く世間に普及させたいという飴屋さん。「子どものような笑顔になるお年寄りを見ると、自分も怠けてはいられない。研究所を設立し、本も書きたい」と意欲をみなぎらせる。


関連ページ: 宮城 社会

2017年03月03日金曜日


先頭に戻る