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<震災6年>さんさん開業「町に彩りを」

新しい商店街は開業直後から買い物客らが行き交い、にぎわいを見せた=3日午後1時ごろ、南三陸町の南三陸志津川さんさん商店街

 東日本大震災で被災した宮城県南三陸町に新商業施設「南三陸志津川さんさん商店街」が開業した3日、店主や地元住民からは新たな交流拠点の誕生に喜びの声が上がった。
 仮設商店街だった場所から約1キロ海側に移転した施設には、朝から多くの人々が足を運んだ。入場時間は正午の予定だったが、来場者の多さに開店を前倒しする店もあり、店員は慌ただしく接客に追われた。
 商店街の店主らでつくる「南三陸志津川さんさん商店会」会長で阿部茶舗の阿部忠彦社長(54)は「無事にこの日を迎えることができ感慨深い」とした上で「開業はあくまでスタート地点。今後も持続的に足を運んでもらえるよう魅力を向上させる」と意気込んだ。
 来場者は町のにぎわい創出を期待した。近くの無職西城ゆき子さん(78)は「たくさん人が来ていてうれしい。このまま町を明るくしてほしい」と笑顔で話した。宮城県山元町の無職手島勝敏さん(73)は「復興を先導できるよう頑張ってほしい」とエールを送った。
 商店街を設計した建築家隈研吾氏は「イメージ以上の完成度だ。目指していた『南三陸にしかない、人間くさくて温かい商店街』になった。町民が一緒になって盛り上げ、町に彩りを添えてほしい」と語った。


2017年03月04日土曜日


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