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<震災6年>農畜産物放射性物質 基準超ゼロ

 東日本大震災の発生から6年を前に農林水産省は3日、被災地の農林水産業の復興状況をまとめた。東北6県を含む17都県で本年度行われた農畜産物の放射性物質検査は1月末時点、国の基準を超えた件数はゼロで、年間を通し発生しなければ東京電力福島第1原発事故後、初となる。
 放射性物質検査の統計は自治体などが公表したデータに基づき作成。本年度は1月末時点でコメ、麦、豆類、野菜類、果実類、原乳、卵、野生鳥獣を除く肉など1040万点を調べた。
 各都県は原発事故後、それぞれ検査を始め、2011年度は野菜類は3.0%、コメは2.2%の基準超過があった。昨年度は約1070万点を検査し、ソバ1点から検出された。農水省は「生産現場が低減対策を徹底したことと、時間経過による放射能減少がある」と説明する。
 キノコ・山菜類など林産物は本年度、8622点を検査し、コシアブラなど69点、水産物は1万4485点を検査し、イワナなど10点が基準値を超えた。同省は「基準超が確認されれば直ちに廃棄され、流通しない」と安全性を訴えた。
 漁港や漁船の復旧状況も公表された。青森、岩手、宮城、福島の東北4県で被災した278漁港のうち、1月末時点で水揚げ機能が回復した漁港は富岡漁港(福島県富岡町)を除く277漁港。北海道、茨城、千葉を含む被災7道県では319漁港のうち318漁港で水揚げ可能となった。
 漁船は、東北で被災した2万6793隻のうち1万6912隻(63%)が復旧した。各県別の復旧率は青森、岩手が各67%、宮城61%、福島41%。


2017年03月04日土曜日


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