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<秋田知事選>民進、組織力・求心力の低下露呈

記者会見で独自候補の擁立断念を発表する民進党県連の沼谷代表(左)と小原正晃幹事長=4日、秋田市

 秋田県知事選を巡り、民進党県連の独自候補擁立は前回2013年に続き、不発に終わった。擁立過程では県連内の足並みの乱れが今回も露呈され、組織力の欠如を印象付けた。昨年夏の参院選敗北もあって県連の求心力低下は否めず、次期衆院選を視野に入れた党勢回復の前途は多難だ。
 「複数の人と協議してきたが、結果的に擁立できなかったことには責任を感じている」。4日にあった県連常任幹事会後の記者会見で沼谷純県連代表は、無念さをにじませた。
 自民党寄りの姿勢を鮮明にする現職の佐竹敬久氏(69)の県政運営を一貫して批判してきただけに、連続不戦敗は党の面目をつぶした形だ。
 県連は新体制が発足した昨年10月、独自候補の擁立を打ち出し、同党の寺田学衆院議員(比例東北)を軸に検討を進めた。寺田氏も「知事選への気持ちがないわけではない」と党幹部に意欲を伝えたという。
 昨秋、衆院解散の可能性が浮上し、県連の目算は狂う。寺田氏は「国政で活動していく」と知事選不出馬の意向を明確にし、擁立作業は振り出しに戻った。
 県連内では、早くから独自候補擁立に対する温度差があった。「独自候補を擁立することが全てではない」「現職を望む県民もいる」など否定的な考えを公言する県連幹部もいた。
 候補者選びが行き詰まる中、寺田氏の父で前知事の寺田典城氏(76)が立候補の意思を表明。県連内には典城氏に「相乗り」しようとするムードも漂った。
 ただ、支持母体の連合秋田は「国政と地方選は(性質が)違う」(黒崎保樹会長)として、過去2回と同様に佐竹氏の推薦を早々に決定した。4日にあった常任幹事会では「典城氏を支持すべきだ」との意見が出たものの、結局は自主投票を選ばざるを得なかった。
 民進県連の擁立断念に、自民党県議の一人は「民進党の組織基盤は弱いため、擁立要請を受ける人がいなかったのだろう」と指摘。政党としての足腰の弱さを皮肉った。


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2017年03月05日日曜日


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