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<仙台満店>手仕事の温かみ 奥深さ

山崎さんは子どものころから、祖父が好きだった民芸品に囲まれて育った。手に持つのは小鹿田焼の「蓋(ふた)付き壺(つぼ)」(2808円)。元々は、うるか(アユの塩辛)を入れるために作られた形という
器のほかに吹きガラスや織物、籠、和紙などを扱う店内。客層は女性がほとんどで70代と30代が目立つという
若い女性に人気の型染クッション(4860円)、右端は座布団(5400円)

◎器 レ・ヴァコンス(仙台市青葉区)

 3月のテーマは器。心和むお気に入りの食器があると、暮らしに彩りを添えてくれますよね。
 紹介するのは西公園の向かいに店を構える「レ・ヴァコンス」。仏語のバカンスの意味を持つ店名は「家事の間など日常でふと自由を感じる時間」という思いで名付けたそうです。
 店内には「やちむん」と呼ばれる沖縄の陶器や、小鹿田焼(大分県)、石見焼(島根県)など、全国15カ所ほどの窯元から届く「民芸」の器が並びます。
 「風土や生活文化を背景に職人の手仕事から生まれてきたもの。温かみのある美しさに引かれます」と店主の山崎綾さん(47)。
 2009年に店を開く当初はヨーロッパの古い雑器を扱うつもりだったが、神奈川・鎌倉の「もやい工藝」の故久野恵一さんが主宰する「手仕事フォーラム」の勉強会で民芸に出合い、日本の手仕事の奥深さに魅了された。
 現場で垣間見た、日々粛々と伝統の作陶に取り組む職人の姿に、作り手と使い手をつなぐ担い手として、日本の手仕事を支えたいと思ったそうです。
 背景を知り思いを寄せるのも楽しみですが、「まずは手に取り、使ってみてほしい」と山崎さん。ふと違う表情に気が付いたり、別の味わいが出てきたり。使い込んでこそ分かる良さがあるんですね。
 芽吹きの春はもうすぐ。じっくりお付き合いできる器を探しに、散歩がてら立ち寄ってみてはいかがでしょう。(せ)

<メモ>仙台市青葉区立町9の14、正栄ビル西公園1階▽正午〜午後7時(日・祝日は午後6時まで)、不定休▽皿は小石原焼4320円(21センチ)や読谷山焼1512円(11センチ)なども▽不定期で手仕事の器を使った食事会や「日本の手仕事勉強会」なども行う▽022(399)8573。


関連ページ: 宮城 経済 仙台満店

2017年03月06日月曜日


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