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腎臓病患者向け 低カリウム野菜普及へ道探る

低カリウム野菜の普及策を考えたシンポジウム

 腎臓病患者が安心して食べられる低カリウム野菜の普及策を考えるシンポジウムが5日、宮城県仙台市青葉区の東北大医学部開設百周年記念ホール「星陵オーディトリアム」で開かれた。全国低カリウム野菜研究会(事務局・秋田県立大生物資源科学部)が主催し、関係者約120人が参加した。
 腎臓病で人工透析をする患者は生野菜に多く含まれるカリウムを体内から十分に排出できず、摂取を制限する必要がある。低カリウム野菜の認知度は低く、普及が課題となっている。

 パネル討論には医師や患者、研究者ら6人が参加。低カリウムレタスを生産・販売するドクターベジタブルジャパン(東京)の杉本学社長は「全国1500カ所で販売するが、1カ所1日2袋も売れない。患者は32万人もいるのに、その手元に届いてない」と現状を説明。「病院での栄養管理指導マニュアルなどに低カリウム野菜の紹介を加え、認知度を高めてほしい」と訴えた。
 永仁会病院(大崎市)の管理栄養士瀬戸由美さんは、病院食を例に挙げ「低カリウム野菜を使えば量が増やせるし、料理の幅も広がる。料理講習などを開いてはどうか」と提案した。
 低カリウム野菜は2006年に秋田県立大の小川敦史教授(作物生理学)が栽培方法を確立し、08年に特許を取得した。小川教授による研究経緯などを紹介する基調講演もあった。


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2017年03月06日月曜日


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