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<WBC>与田コーチ「守り勝つ野球」第一

与田剛(よだ・つよし)現役時代は中日の剛球ストッパーとして活躍し、1990年の新人王と最優秀救援投手に輝いた。2009年と13年のWBC日本代表で投手コーチを務めた。16年から東北楽天の投手コーチ。NHKのスポーツ番組のキャスターとしても活躍した。千葉県出身。51歳。

 野球の国・地域別対抗戦、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が6日に開幕する。2大会ぶりの優勝を狙う日本は東京ドームでの1次リーグB組に出場し、7日の初戦でキューバと対戦する。東北楽天からは則本昂大、松井裕樹両投手が出場する。代表入りしていた嶋基宏捕手はけがのため、直前になって離脱を余儀なくされた。過去2大会に投手コーチで参加した与田剛投手コーチに大会に臨む心構えなどを聞いた。(佐々木智也)

 2009、13年の2大会で投手コーチを務めた東北楽天の与田投手コーチに、国際大会の戦い方や投手に必要な対策を聞いた。

 −WBCは4度目の開催。
 「パワーのある海外の打者のように、日本の選手に打ち勝つ野球を求めるのは難しい。過去の大会では守り勝つという形を続けてきた。今回も投手を中心とした守備が重要になる。使用する球や硬いマウンドへの対応は過去の経験から準備できるようになった」

 −短期決戦になる。
 「まずは選手の状態を早く見極めること。準決勝以降は負けたら終わりの一発勝負。思うような結果が出ない選手を我慢して使うことも必要だが、思い切った策を取らないと手遅れになる」

 「1次リーグは大量リードの試合展開なら、ブルペンの投手を早く使い、試合に慣れさせることが重要。大会に入ってから調子が上がる選手もいる。投手は試合をする中で、うまくいかないところをいかに修正できるかがポイントになる」

 −課題とされるWBC公認球について。
 「WBCで使う球は日本の球と比べると滑りやすい。投げる時の指先の感覚や力加減に違いが出るのは仕方ないこと。これをマイナスと捉えず、球に適した投げ方や変化球を見つけることが大切。過去の大会で不安のない投手は一人もいなかった」

 −投手は球数制限がある。
 「球数を減らすには、打者に振らせることを意識した投球が大事。高低のギリギリを狙うより、内外角のストライクゾーンを把握し、空振りを取る球が必要になる」
 「(東北楽天から出場する)則本、松井裕は球数が多い投手。球数制限がある中で投げ、シーズンに生かせる何かをつかんでもらいたい」

 −海外の打者対策は。
 「中途半端にコースを狙うのは危険。ストライクとボールをはっきりさせ、とにかく思い切って攻めること。海外の打者は、日本の選手が届かないところにバットが届く。フライだと思った打球が本塁打になることもある」

 −選手にエールを。
 「国を背負って戦う重圧があると思うが、自分自身を締め付けず、時には子どものころに野球が好きで始めた気持ちを思い出しながらプレーしてほしい」

◎日の丸背負う仲間にエール

<梨田昌孝監督>
 2013年の前回大会を野手総合コーチとして経験したが、日の丸を背負う特別な気持ちで戦った記憶がある。則本、松井裕とも状態は悪くないし、大会が始まればより力を発揮してくれるだろう。20年の東京五輪に向け、野球人気を盛り上げる戦いを期待している。

<今江年晶内野手>
 06年の第1回大会を戦った経験があるが、日本代表として戦う重圧があり、心と体がかみ合わないこともあって、自分の力を出すのは大変だ。則本と松井裕には思い切ってプレーしてもらいたい。今後の野球人生のために、行って良かったと思える大会にしてほしい。

<美馬学投手>
 東北楽天を代表する投手で、実力ある2人なので、自信を持って投げてきてほしい。2人とも15年の国際大会「プレミア12」準決勝の韓国戦で救援失敗した経験から「鋼のような強い心を身に付けた」と言っていたし、強い気持ちで投げてきてくれると期待している。

<安楽智大投手>
 則本さん、(松井)裕樹さんと、普段一緒にプレーしている人が投げるので、開幕がとても楽しみ。自分は年代別の代表経験しかないので、いち早くトップ代表に選ばれるような選手になりたい。次回大会に出たいし、出られるような選手にならないといけないと思っている。


2017年03月06日月曜日


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