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<WBC>松井裕 三振こそ持ち味

台湾プロ野球選抜戦の9回、力投する松井=2月28日、ヤフオクドーム

 野球の国・地域別対抗戦、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が6日に開幕する。2大会ぶりの優勝を狙う日本は東京ドームでの1次リーグB組に出場し、7日の初戦でキューバと対戦する。東北楽天からは則本昂大、松井裕樹両投手が出場する。代表入りしていた嶋基宏捕手はけがのため、直前になって離脱を余儀なくされた。嶋の思いも背負って戦う松井投手に意気込み聞いた。(佐々木智也)

 野球少年にとって日の丸を背負って戦う選手は憧れだ。2009年の第2回WBC決勝の韓国戦、延長十回にイチロー(現マーリンズ)が中前に放った決勝打。当時中学1年だった松井裕は鮮明に記憶する。代表最年少21歳の左腕は「自分が見た世界一の光景を、今度は見せる側になりたい」と力強く誓う。
 WBCでは15年の国際大会「プレミア12」の雪辱を期す。準決勝の韓国戦、九回に崩れた則本の後を継いだが、押し出し四球で傷口を広げた。「登板までの準備でベストの状態に持っていけなかった」と国際大会の難しさ、そして敗戦の悔しさを味わった。
 この経験を踏まえて昨季取り組んだのが、あらゆる状況に対応できるよう、登板前の準備方法を増やすこと。「体調が悪い時もある。どんな調整をすれば、いい状態で投げられるか考えてきた」。ブルペンの投球練習後、肩や体幹の運動を入れるなど、マウンドで最大限の力を出す調整法を試行錯誤した。
 1月には田中(ヤンキース)や則本と恒例の自主トレーニングを実施。09、13年のWBCに出場した田中からは「変化を恐れてはいけない。新しい自分を求める気持ちでやってほしい」と激励を受けた。
 WBCでは救援で試合終盤の起用が見込まれる。「アウトの取り方として三振は自分のスタイル。三振を狙う投球をしたい」。決勝のマウンドに立つ姿を思い描き、海外の強打者に立ち向かう。

[まつい・ゆうき] 2014年ドラフト1位で東北楽天入団。1年目から開幕先発枠に入り、2年目から抑えに転向。15年は33セーブ、16年は30セーブを記録した。神奈川県出身。神奈川・桐光学園高出。21歳。年代別の13年の18U(18歳以下)ワールドカップと、15年の欧州代表戦、プレミア12で日本代表入りした。

[プレミア12準決勝、韓国4−3日本](2015年11月19日、東京ドーム)決勝進出を目前にして、日本に悪夢が待っていた。3−0の九回、2イニング目に入った則本が、先頭から3連打を浴びて1点を返され、死球を与えて満塁。救援した松井裕も、押し出しの四球を出して1点差に詰め寄られた。小久保監督は増井にスイッチしたが、4番李大浩に逆転2点打を許した。大谷の快投などで八回までわずか1安打に抑えていた快勝ムードは一転。東京ドームには、悲鳴が響いた。


2017年03月06日月曜日


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