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<震災6年>津波流出写真 女川で最後の展示

晴れ着姿や学校の集合写真など震災前の暮らしが刻まれた写真

 東日本大震災の津波で流出し、宮城県女川町内で発見された写真の展示返却会が11日、町中心部のまちなか交流館で開かれる。震災直後から続いてきた写真の返却会は、震災6年となる今回で終了。写真の原本は処分し、町がデータで保管する。
 町内で震災後、がれきの中などから見つかった写真は9万1334枚。町は全国のボランティアらの協力を得て写真を洗浄・修復し、2011年5月ごろ、陸上競技場のスタンドに写真を並べて返却を始めた。
 12年1月には「町写真センター」を開設。仮設住宅の集会所を巡回したりインターネット検索システムを導入するなどして、これまでに返却した写真は約5万枚に上る。
 時間の経過とともに写真の劣化が進み、返却数も減少。センターは15年度末に終了し、写真も処分する予定だった。しかし、15年3月の追悼式に合わせて開いた返却会には多くの町民が来場。町の担当者は「当事者にとっては原本に意味がある。ここでやめていいのかと考えた」と振り返る。
 その後、町から返却事業を受託していた町内の情報サービス業オーテックが写真の保管と返却を買って出て、町民に写真を返し続けてきた。同社の村上雅紀代表(48)は「一人でも多くの方に昔の記録を持ち帰ってほしい」と話す。
 返却会は午前9時〜午後5時。写真の引き渡しには身分証が必要。連絡先はオーテック0225(53)5731。


2017年03月07日火曜日


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