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仙台藩ゆかりの品寄贈 伊沢家収集の122件

染付牡丹蛸唐草らっきょう徳利
桃花流水図屏風

 仙台市で造り酒屋を営む伊沢家当主で勝山企業会長の伊沢平一さん(83)が、伊沢家が長年収集してきた仙台藩ゆかりの絵画や大型の陶磁器など計122件を市博物館に寄贈した。奥山恵美子市長は伊沢さんに感謝状を贈った。

 陶磁器は大皿や鉢など52件。「染付牡丹蛸(ぼたんたこ)唐草らっきょう徳利(とくり)」(高さ54.1センチ、胴径33.2センチ、口径7センチ)は、仙台藩御用窯の切込焼の中でも珍しい大型の作品。大きく描いたボタンの花の周りを蛸唐草文が埋め尽くしている。
 絵画は江戸時代後期に活躍し、仙台四大画家と呼ばれた菅井梅関、小池曲江らの作品など27件。菅井の1838年の作品「桃花流水図屏風(びょうぶ)」(縦162.5センチ、横320センチ)は、河畔の桃の花が色付く春の情景が描かれている。
 このほか、書見台やすずり箱など漆工芸品24件、刀剣や具足など武器武具19件も贈られた。伊沢さんは1986年と2003年にも工芸品など計226件を寄贈しており、市博物館は「伊沢家コレクション」として常設展や企画展で展示している。
 伊沢さんは「東日本大震災があり、管理も大変だった。美術品は個人のものではなく、皆さんに見てもらってこそ生きてくる」と話した。
 今回の寄贈品の一部は、市博物館で4月21日〜6月4日に開かれる企画展「伊達な優品勢ぞろいpartU この10年の新収蔵品」で一般公開する。常設展でも随時展示する。


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2017年03月07日火曜日


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