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<タリウム事件>被害男性「反省や謝罪ない」

名古屋大の元女子学生の初公判で、傍聴券抽選のため名古屋地裁前に並ぶ人たち=2017年1月16日

 元名古屋大女子学生の裁判員裁判で、高校時代に劇物の硫酸タリウムを2回投与されたとされる元同級生の男性(21)が出廷し、「最後まで反省や謝罪の言葉は聞けなかった。元の体に戻してほしい」と強い憤りを示した。
 男性は仙台市内の私立高2年時に硫酸タリウムを計約1.2グラム飲まされたとされる。腹痛や脱毛などの中毒症状に苦しんだ後も、視力低下などの障害が残った。
 男性は元名大生が「実験目的」と動機を語ったことに対し、「なぜ命を懸けて実験に協力しなければならないのか、全く理解できない。人の命を何だと思っているのか」と憤った。
 研究職に就く夢を諦め、関東の大学で、はり・きゅうを学ぶ。買い物や勉強、移動の際に特に不自由を感じるといい、「すごく歯がゆい。元の体に戻してほしい。事件前に時間を戻して、と叫びたくなる」と心境を述べた。
 被害者参加制度を使い、法廷で元名大生の供述を何度も聞いたが、言葉の端々から「まるで人ごと」と感じたという。男性は厳罰を望み、こう語気を強めた。
 「許すつもりはない。一生刑務所に入り、罪を償ってほしい」


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2017年03月08日水曜日


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