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<雪若丸>食味特A奪取へ栽培マニュアル

山形県産米「雪若丸」

 山形県産米の新品種「雪若丸」が、日本穀物検定協会の食味ランキングで最高ランクの「特A」を逃したのを受け、県は、現在農家向けに策定している栽培マニュアルを特A取得を目指した内容にする方針を固めた。食味ランキングでは柔らかい食感の方が高評価を得る傾向があることを踏まえ、雪若丸の特徴であるかみ応えを生かしつつ、より粘り強い食感にするため、田植え時期を早めるなどの栽培指導を行う。
 県県産米ブランド推進課は、今秋の先行販売開始を前に、2年前から雪若丸の栽培マニュアル策定準備に入った。
 雪若丸のセールスポイントは、かみ応えと粘りが両立する「新食感」。県産高級ブランド品種「つや姫」や、食味試験の基準米となる「コシヒカリ」などと比べると硬い食感となる。
 県は当初、新食感が強く感じられるような栽培マニュアルを目指したが、新食感と同時に粘り強い食感も感じられる対策を強く打ち出すことにした。
 粘り強さを引き出すための具体策としては、気温が高い時期に穂を熟させ、アミロースやタンパク質の含有率を抑える必要がある。そのため、ほかの品種に先立って田植えをしたり、稲穂を完全に熟させるため収穫前の水管理を徹底するなどの対策をマニュアルで強調する。
 同課は詰めの作業を進めており、マニュアルは近く出来上がる見込み。今月下旬から県内各地で開催する説明会で、栽培農家に提示する。
 大沼裕課長は「雪若丸の特徴であるかみ応えのある食感は残しつつ、ほどよい硬さを目指す。何としてでも本格販売前の2017年産で特Aを取りたい」と、マニュアルの特Aシフトを図る理由を説明する。
 県によると、雪若丸の価格は、つや姫と主力品種「はえぬき」の中間クラスを想定している。17年産は約35ヘクタールで200トンを生産。本格販売する18年産は1700ヘクタールに拡大し、生産量を1万トンとする計画。


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2017年03月08日水曜日


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