宮城のニュース

<栗原女性遺体>死亡と暴行 因果関係焦点

 元交際相手で仙台市出身の白鳥真由さん=当時(16)=に暴行して死亡させ、遺体を宮城県栗原市の杉林に遺棄したとして、傷害致死罪などに問われた無職佐藤亮被告(31)=栗原市出身=の裁判員裁判の判決が10日、仙台地裁で言い渡される。検察側は懲役10年を求刑し、弁護側は死体遺棄罪のみ成立するとして懲役3年が相当と主張している。
 最大の争点は、被告の暴行が原因で白鳥さんが死亡したかどうか。被告は公判で傷害致死について否認に転じた。死因は特定できておらず、裁判員は難しい事実認定を迫られる。
 検察側は10人を超える証人尋問を通じて、白鳥さんが被告から日常的にドメスティックバイオレンス(DV)を受けていた事実を明らかにし、死亡と暴行との因果関係を立証しようと努めてきた。その上で、捜査段階で「殺してしまった」と一貫して供述してきた自白調書を挙げ、傷害致死罪も適用されると主張する。
 弁護側は、検察側証人の証言について「白鳥さんが(証人に)話した内容が事実か疑問だ」などと反論。被告が法廷で繰り返した「殺そうとした、とは言っていない」との供述が信用できると強調した。
 弁護側は、自白調書について「違法な取り調べによるものであり、任意性を欠く」と主張したが、地裁は「任意性に疑いはない」と証拠採用した。自白調書と法廷での供述が大幅に食い違う中、裁判員がそれぞれの信用性をどう判断するかも注目される。
 起訴状などによると、被告は2014年12月11日ごろ、東京都杉並区の自宅アパートで白鳥さんに殴る蹴るの暴行を加えて死亡させ、15年3月15日ごろ、空き家になっていた栗原市栗駒文字の実家裏の杉林に遺棄したとされる。


関連ページ: 宮城 社会

2017年03月09日木曜日


先頭に戻る