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<震災6年>津波で全壊の寺 住民の熱意で再建

震災七回忌法要を前に完成した浄土寺本堂=仙台市若林区荒井神屋敷西

 東日本大震災の津波で全壊し、仙台市内の寺院で唯一、災害危険区域指定された若林区荒浜の浄土寺が、内陸に約2キロ離れた同区荒井神屋敷西に再建された。檀家の犠牲者は約140人。本堂は11日の震災七回忌法要で初めて使用される。
 本堂は高さ11.5メートルで入り母屋造り、銅板ぶき屋根。約2440平方メートルの敷地は、荒浜に通じる県道荒浜原町線に面している。檀家(だんか)からの寄付などを再建費用に充て、つながりのある貞林院瑞正寺(東京)から本尊の阿弥陀如来の寄進を受けた。墓地は荒浜の敷地に残した。
 既に引っ越しを済ませ、本尊や仏具などが新しい寺に運び込まれた。中沢秀宣(しゅうせん)住職(67)は「感無量の心境だ。『おらほの寺』という壇信徒の熱意で再建がかなった」と語った。檀家総代の松木武一さん(69)は「ようやく第一歩を踏み出せる。次世代に寺を託せる」と感激した表情を浮かべた。
 七回忌法要は11日午前11時から執り行われる。


2017年03月09日木曜日


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