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被災地の物流拠点に 仙台・岩切で整備計画

配送センターなどが計画される土地区画整理事業予定地=仙台市宮城野区岩切今市東

 仙台市宮城野区岩切で大規模物流拠点の整備構想が進んでいる。JR仙台貨物ターミナル駅(宮城野区宮城野)の岩切地区への移転計画を受け、近くの水田を土地区画整理事業で造成する。東日本大震災の被災地を含む仙台圏の新たな物流拠点の要とするべく、2020年ごろからの造成を目指している。
 地権者らの土地利用計画によると、今市地区とJR東北線の間の農地や宅地など計52.7ヘクタールを市街化区域に編入。県道仙台松島線(利府街道)の南側を中心に計8街区の流通業務地区を整備し、配送センターを置く。
 貨物駅のそばに物流拠点を配置することで相乗効果を見込む。北側にはスーパーマーケットや福祉施設、保育園を配置予定で、近隣の居住環境の向上が期待される。予定地は国道4号仙台バイパスに接し、三陸自動車道や仙台港へのアクセスも優れている。
 JR貨物は20年度、東北線の南側で新貨物駅の業務を始める予定。地権者は移転計画を契機に農地の転用を検討してきた。当初は宅地造成を目指したが、旅客駅の周辺1キロ圏に宅地開発を限定する市の方針に合致せず、道路ネットワークを生かした業務対象の土地利用に方針転換した。
 整備に伴い、交通量が増加している県道仙台松島線のさらなる混雑が懸念されるため、土地区画整理事業で県道に右折車線を新設する。南東の仙台港方面から流通業務地区に直接入る専用道路も計画する。市街化区域への編入は、来年6月の県都市計画審議会などを経て正式に決まる。
 岩切地区は七北田川の水運も含め、歴史的に交通の要衝となってきた。地権者でつくる世話人会の高野秀策代表は「地域の特性を生かしてきれいな街を造り、子孫に残したい」と話す。


2017年03月10日金曜日


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