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<震災6年>復興願う音色 秋田から被災地へ

避難所でギターを演奏する川崎さん=2011年4月、陸前高田市(川崎さん提供)

 東日本大震災の被災地を訪れ、ギター1本で被災者を元気づけたギタリストが秋田市にいる。川崎ツトムさん(62)=秋田市高陽青柳町=。同市上北手荒巻の遊学舎で11日に開かれるイベント「東日本大震災〜語り継ごうinあきた」で、仲間と共に復興への思いを込めて演奏を披露する。
 川崎さんは1980年に東京でプロデビュー。2000年ごろに秋田に戻ってからは、イベントで演奏したり、地元企業のテーマ曲を手掛けたりしてきた。
 震災直後から13年ごろまでは、岩手県大槌町や宮城県石巻市、福島県南相馬市など沿岸部を中心に60カ所以上の避難所を訪問。年配の被災者が口ずさめるよう「北国の春」や「浜辺の歌」など、主に懐メロを演奏した。14年以降も宮城県気仙沼市で開催される音楽イベントに音響スタッフとして参加している。
 「最初は被災地で音楽をやっていいのか、抵抗があった」と川崎さん。しかし「もっと聴きたい」という被災者の声に、「自分の音楽でも役に立つなら」とギターや弁当持参で自ら車を運転し被災地を回り続けた。
 印象に残る出来事がある。11年4月、大槌町の避難所。演奏を終えて帰ろうとすると、年配の男性が「もう一回、弾いてくれないか」。郷愁を誘うメロディーのオリジナル曲「逢(あ)いたくて」を奏でると、「ありがとう。今夜はゆっくり眠れる」。そう言った男性の笑顔が忘れられないという。
 川崎さんは「人のために音楽を演奏する喜びを被災地で教わった」と語る。
 11日は午前10時〜午後5時。午後2時から、川崎さんら秋田市内の音楽家6人による演奏がある。被災地支援活動の資料展示や動画放映などもある。入場無料。連絡先は遊学舎018(829)5801。


2017年03月10日金曜日


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