福島のニュース

がん闘病中に原発事故 「命の詩」日めくりに

日めくりカレンダーの詩集を手にする矢口さん
三本杉祐輝さん

 がんと闘病中に東京電力福島第1原発事故に見舞われた福島県双葉町出身の元中学校教頭、故三本杉祐輝さんの詩を掲載した日めくりカレンダーが完成した。三本杉さんは2014年11月に56歳で亡くなるまで、ブログにつづった詩で「命の意義」を発信し続けた。
 カレンダー「綿毛にのって」は、同名詩集の第2集の位置付け。三本杉さんと交流してきた福島市の矢口洋子さん(73)が写真で、大阪府在住の東晴美さんが筆文字で支援した。
 <自らの命を動かすそれが運命>といった作品からは、生き抜く意志の強さが感じられる。<たんぽぽの綿毛のように優しい そんな人になりたい>。優しさを大事にしてほしいとのメッセージも目立つ。
 三本杉さんは03年、富岡一中(福島県富岡町)教頭時代に悪性リンパ腫を発症。入退院に加えて原発事故後は福島県内外で避難生活を強いられた。元がん患者で兵庫県の運送会社経営木南一志さん(58)が作品に共感。二つの詩集を提案して発行者となった。
 三本杉さんの自宅周辺などの写真を作品に添えた矢口さんは「原発事故後も教え子を気に掛け、絶えない学校でのいじめに心を痛め、『優しさの種』をまき続けたいと言っていた三本杉さんの思いを感じ取ってほしい」と期待する。
 カレンダーは1000円(税・送料込み)で、収益はがん患者支援や児童養護施設などに全て寄付する。連絡先は矢口さん090(7935)2265。


2017年03月10日金曜日


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