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<震災6年>卒業式 復興の願いずっと心に

雄勝石を使った卒業証書のホルダーを受け取った卒業生ら

 宮城県内の大半の公立中学校で10日、卒業式があり、卒業生たちは恩師や仲間と過ごした学びやに別れを告げた。11日で東日本大震災の発生から6年。被災地では震災を体験した生徒が3年間の支えに感謝し、新たな一歩を踏み出した。

 震災で被災し、本年度で閉校する石巻市雄勝中(生徒21人)では、最後の卒業式があった。郷里から離れた地で学校生活を送った卒業生8人は、思い出をかみしめながら巣立った。
 式は同市相野谷の石巻北高飯野川校の校舎であり、生徒や保護者ら約50人が出席。鈴木雅行校長が生徒一人一人に卒業証書入りのホルダーを手渡した。ホルダーには地元特産の「雄勝石」があしらわれた。
 鈴木校長は「皆さんは苦しい時も耐えてきた。古里に思いをはせ、強さと優しさを持ちたくましく生き抜いてほしい」と激励した。
 3年山下栞奈(かんな)さん(15)は「私たちは3年間で『復興輪太鼓(わだいこ)』に一番力を入れてきた。雄勝中生として過ごしたことを誇りに思い、それぞれの夢に向かって歩んでいきたい」と誓った。
 同市雄勝町の雄勝中校舎は津波で全壊。先輩たちが震災後、車の廃タイヤなどで作った「復興輪太鼓」の精神を継ぎ、同校伝統の和太鼓に取り組んできた。
 閉校する雄勝中は4月、大須中と統合し新しい雄勝中としてスタートを切る。
 県内では10日、公立中学校165校で卒業式があった。11日は仙台市の2校と栗原市の4校で実施。気仙沼、塩釜、岩沼の各市や南三陸町などの計33校と宮城教育大付属中は12日に行う。


2017年03月11日土曜日


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